少し前までは、住宅を購入する方の多くが20代、30代と若い世代でした。
しかし、最近では40代、50代、60代で住宅を購入される方が増えています。
住宅ローンの利用は年齢制限がありますが、70歳まで住宅ローンを組める金融機関も出てきました。
もちろん毎月一定の収入があることが条件です。
50代・60代での住宅購入は節税対策?
最近増えてきているのが50代、60代からの住宅購入です。
これまで貯めてきたお金を資金にして現金で購入される方が多いのは事実です。
住宅ローンを利用せず、全て自己資金で購入される方、大半を自己資金でまかない、不足分の少額を銀行から借りる方などさまざまです。
50代、60代と年をとる度に心配になるのが「相続税」ではないでしょうか。
実は2015年1月より相続税および贈与税の大きな改定がありました。
相続税の計算する場合の基礎控除は以前なら「5000万円+1000万円×法定相続人の数」だったのですが、改定後は「3000万円+600万円×法定相続人の数」となりました。
自分に何かあったときに残された家族にできるだけ負担をかけたくないと思うはずです。
でも大丈夫です。
50代、60代で住宅を購入することは相続税対策の一つになります。
相続税を計算する際、不動産の評価は、固定資産税評価額に基づきます。
投資用で住宅を購入するのではなく、住居用として購入するのであれば、330㎡までの土地に対し、80%の減額が受けられるため、一戸建てならば購入金額の約半額程度に評価額を抑えることができます。
このことから、相続税対策を考えるならば、ある程度の年齢になった時に住宅購入を考えた方が良いということになります。
節税対策での住宅購入はマンション?一戸建て?
50代、60代で住宅の購入を考えた時、やはり迷うのがマンションが良いか一戸建てが良いかではないでしょうか。
人によって意見はさまざまだと思いますが、第三者から見て暮らしやすいのは一戸建てだと思います。
仕事を退職し、老後を楽しむことができるのはマンションよりも一戸建てではないかと思います。
一戸建ての庭を利用して野菜を作ったり、ペットと一緒に暮らすこともできます。
資産価値においてもマンションよりも一戸建ての方があると言えるでしょう。
50代、60代になって住宅の購入は遅いのではないかと危惧される方もいらっしゃいますが、そんな事は一切ありません。
高額な住宅ローンを組まなくてはならない場合は除き、ある程度自己資金があれば節税対策としてもおすすめです。