不動産の購入を考えた時、どのようなお金がかかるのか調べる方が多いと思います。
不動産購入時には本当にさまざまな費用がかかるので、調べておいて損はありません。
その中の一つ『手付金』とは一体どのような費用なのか説明したいと思います。
不動産購入時にかかる『手付金』は、不動産会社との売買契約を結ぶ際に必要なお金です。
もちろん、それは仲介手数料ではないため、不動産購入代金の一部になります。
要は頭金のようなものです。
口約束だけでは不動産会社や持ち主が不利になってしまうため、きちんと購入することを前提として契約時に手付金を支払います。
契約はしたけれど、何らかの理由で契約を解除することになるとします。
それが売主側の都合であった場合は支払った手付金の倍の額を買主側が受け取ることができます。
逆に買主側の都合であった場合は、支払った手付金は戻ってくることがありません。
だからこそ、慎重に契約を交わさなくてはならないと言えるでしょう。
~手付金を支払うことで考えられるリスクとは~
1.売主が不動産会社である場合のリスク
売主が不動産会社である場合、手付金を支払うことで考えられるリスクが一つだけあります。
それは、不動産会社が倒産してしまった場合のことです。
手付金を支払ってからまだその物件をきちんと手に入れる前に不動産会社が倒産してしまった場合、支払った手付金が戻ってくることがありません。
これを回避するには、やはり信頼できる不動産会社を選ぶべきだと思います。
業績が安定していて、数多くの物件を取り扱っている不動産会社なら安心です。
2.ローン審査が通らなかった場合のリスク
売買契約を交わし、手付金を支払った後に住宅ローン審査が通らなかったというケースは稀ではありません。
そうなるとその物件を購入することができないため、契約解除になります。
事前にローンの審査が通らなかった場合は手付金を全額返金するという契約を交わしているなら問題ありません。
しかしそうでない場合は手付金が戻ってこないと覚悟しなければなりません。
住宅ローンは事前に仮審査を行うことが可能です。
自分が一体どの程度お金を借りることができるのか、きちんと把握してから物件を探すことをおすすめします。
~手付金支払い前に確認すべきこと~
手付金は契約金だからと、簡単に考えていてはいけません。
不動産会社に手付金返還の条件などを詳しく説明してもらう必要があります。
またそれだけでなく、契約書にサインをする前に、自分自身で内容をきちんと確認することが大切です。