新築の注文住宅を建てる際の間取りについての考えと上手に設計するポイントとは

新築の注文住宅を建てる際の間取りについての考えと上手に設計するポイントとは

家づくりは人生の基盤づくりです。

どんな家に住んでみたいか想像してみてください。

家族構成や年代によってニーズが変わってくると思います。

 

年齢別の考え方

年齢別の考え方

例えば年代別ではこのような間取りの考え方があります。
20~30代ならお子さんが何人ほしいか。

子ども部屋はいくつ必要で、子どもが独立したらその部屋は将来的にどのように活用するか。

見通しの良いダイニングキッチンやリビングにして、子どもの様子をよく見える間取りにしようといった具合に話が進むでしょう。

子供との距離を意識する40代

40代は子どもの部屋が必要になる時期で、子どものちょっとした変化に気づけるように子ども部屋をみんなで使うスペースの近くにしよう。

子どもの物が増えてきたから、収納スペースか納屋を建てようと考えるかもしれません。

老後を意識する50~60代

50~60代になると子どもが進学や就職で家を出て、新しく生活拠点を築く時期です。

そして、親の介護や同居を視野に入れるタイミングでもあります。
将来的なことも考えてバリアフリーを間取りに取り入れることが必要になりそうです

これらはほんの一例で、ゲストルールを作りたい、書斎が欲しい、広いデッキ付きにしたいなど様々な希望があると思います。

 

理想の家について考えよう

理想の家について考えよう

まずはイメージづくりをして紙にどんどん書きだしていきましょう。

はじめは予算のことを気にせずに思いつくだけ挙げてみてください。

住宅情報雑誌、インターネット、モデルハウス、カタログ、口コミなどの情報を参考にするとイメージがうかびやすくなります。

そして、家族と話し合ってみましょう。
優先順位をつけていき、予算やスペースが許すかぎり取り入れます。

今住んでいる家の不便なところや不満点を踏まえながら話すと良いでしょう。

どんなライフスタイルを求めているかが見えてきます。

資金計画も含めてプランニングができたら依頼先を探すのですが、家づくりはどこの企業に依頼することになっても、仕上がりのイメージを明確にしておくことが大切です。

 

間取り決めは「流れ」が重要

分譲住宅やモデルハウスのような建売住宅は家の間取りが大方決まっていますが、
注文住宅を新築する場合は間取りを自由に決めることができます。

それでは、どのような間取りをすれば良い家になるでしょうか?
正解はありません。

なぜならライフスタオイルは家族によってそれぞれ違うからです。

これからお話するのは、この間取りを決める際に大切なことです。

まず、間取りを決めるときは人の流れを意識します。
家の中で人が移動する軌跡を生活動線と言います。

 

生活動線から考える間取り

生活同線は遠回りせずにできるだけ短いルートで目的地に行けることが大切です。

例えば、お風呂に入ると洗濯物が出ます。
それなら洗濯機置場はお風呂の近くにしようといった具合に生活同線をもとにすると間取りを考えやすくなります。

家族の朝から晩までの1日の行動パターンをたどっていくと、家族がよく使う場所、行き来するルートなどが分かってきます。

そこから全体から細部へ向かって間取りづくりをしていきます。

ここでは住居スペースを4グループに分けます。

1つ目は住まいの中心のLDがあるパブリックゾーン

2つ目は寝室や個人の部屋のプライベートゾーン

3つ目はキッチンやバス、トイレなどの生活面に関わるサービスゾーン、

4つ目は3つのゾーンをつなぐための玄関、廊下、階段の移動ゾーンです。

関連性の強い部屋をグループ化して配置することによって、人の動きをスムーズにすることができます。
例えば、先ほどのお風呂場、洗濯機置場に加えて洗面所を並べるといった具合です。

 

利便性を意識した間取りを

まず、間取りで最優先してほしいのはパブリックゾーンのLDです。
家族が団らんしたり、食事をするLDは1年中採光と風通しが良い場所を選びましょう。

次に日中家で過ごす時間が長い家族の部屋も陽当たりの良い部屋に配置します。

あとは動線を意識しながら利便性が良いところにグループを割り振っていきましょう。

ここからは陽当たりの問題や家の広さと形、部屋数、トイレの数、収納スペースの有無、
予算、家づくりの理想などによって変わってくると思います。
家庭ごとに完成する間取り図の内容はちがうものになっているでしょう。

例えば玄関は人の出入りが多く来客もあるから、
トイレと洗面所、お風呂は来客に見えないように玄関から離す。

トイレは2つ設置して、1つは子どもの寝室の隣、

もう一つは落ちつけるようにLDや客室とはなれたところに。

給湯配管の関係で節約もかねてお風呂とキッチンを近くに。
といった感じで決めていきます。

おおまかに配置ができたら、部屋と部屋のつながりや位置関係を確認してみてください。

 

依頼先探し

依頼先探し

それから、設計事務所や工務店、ハウスビルダー、インテリアショップなど信頼のおける依頼先を探してみてください。
間取り図を考えて具体的なビジョンを持つことで、依頼先を絞りやすくなり、

家づくりについても見積もりや基本設計のときに納得いくまで話し合うことができるでしょう。

 

理想の家を現実に

家づくりは建物を建てて終わりではありません。

大切なのは住んでみて建てて良かった、家族と暮して幸せだと感じられることです。
理想の住まいを形にして楽しいマイホーム生活を送りたいものです。

間取りを考えるときは是非参考にしてみてください。