新築と中古物件の表記の境目はどこからになるの?

マンションや一戸建てなどの不動産物件においては、新築と中古物件の主に2つのタイプがあります。
物件詳細に表記されているのはそのどちらかになると思います。
しかし、中には新築未入居の物件があるのをご存知でしょうか。
新築未入居は新築の部類に入ります。
ただ、新築未入居であっても「中古」と表記しなくてはならない場合があります。

「新築」「新築未入居」と表記するには建物が完成してから誰も入居しておらず、かつ完成してから1年以内でなくてはなりません。
要は完成から1年以上経過することで「中古」と表記しなくてはならない決まりがあります。
これはマンションでも一戸建てでも同じことです。
誰かが少しでも住んでいたり、住んでなくても建物完成から1年以上経過することで「中古」と表記されます。
マンションなどの場合「新築」とも「中古」とも表記されておらず「未入居物件」となっているものは、マンション完成から誰も住んでいないけれど、完成から1年以上経過していると言う意味です。

それならば「未入居物件」を選んだ方が安くて良いのではと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、それには注意が必要です。
未入居物件となって1年程であるならまだしも、築年数がある程度経っているのに一度も入居者がいない物件に関しては「何らかの原因がある」と考えるべきだからです。
そのマンション(部屋)や戸建て住宅に住みたいと思う人がいないその理由はさまざまですが、以下のような事が考えられます。

  • 日当たりが悪い
  • 場所が悪い(不便)
  • 設備が不十分

「未入居物件」は人気がない物件と認識して良いと思います。
「安いから」との理由だけで購入してしまうのは止めた方が無難だと言えるでしょう。

では新築未入居の物件(建物完成から1年以内)の物件はどうでしょうか。
完成から半年ほど経っていますが新築です。
新築なのにすぐに売れない「新築未入居物件」が生まれる理由を以下に挙げていきます。

 

■投資物件として購入した方が売りに出すケース

新築、主にマンションの場合、投資物件として新築時に購入する方がいらっしゃいます。
人気の物件であれば、新築時よりも高く売れる可能性があり、何より賃貸物件にすることで家賃収入を得ることができるためです。
投資物件として購入されたマンションは「売り」と「賃貸」の両方の情報が同時に出ていることもあります。

 

■売れ残り

新築未入居物件は「売れ残り」により誕生するケースが一番多いと言えるでしょう。
特にマンションの場合は、建物が完全に完成する前に販売が完了することが多いものです。
しかし、中には売れずに残ってしまう部屋もあります。
それを新築未入居物件として販売されています。

このように、マンションや一戸建てには「新築」「中古」「新築未入居」「未入居」と表記されるものがあります。
新築と中古物件の表記の境目をしっかり覚えておき、失敗しない住まい選びをしましょう。